2019.4.16

繊細かつ妖艶に描かれる春。天野喜孝展「春夢譚」がミヅマアートギャラリーで開催中

天野喜孝の個展「春夢譚(しゅんむたん)」が、東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催されている。会期は5月18日まで。

天野喜孝 Lady Blue 2018 オートモーティブペイント、アクリル、アルミパネル 90x90x10cm © AMANO Yoshitaka Courtesy Mizuma Art Gallery

 15歳でアニメ制作会社タツノコプロに入社し、「タイムボカン」シリーズや「科学忍者隊ガッチャマン」など数多くのキャラクターデザインに関わった天野喜孝。1982年の独立後は、繊細で妖艶な絵柄で独自の作品スタイルを確立し、『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターデザインなどを手がけたことでその名を世界的に知らしめた。

 90年代後半以降、天野は活動の中心をファインアートに移し、海外で活動を行っている。日本では2014年に熊本市現代美術館で「天野喜孝展 想像を超えた世界」を開催。本展は、熊本での開催を皮切りに、国内の公立美術館を巡回し話題となった。また18年には、ニューヨークのギャラリー「Mizuma, Kips & Wada Art」のグランドオープニングを飾った個展のほか、中国で初となる大規模個展も成功させるなど、国内外で目覚ましい活躍を見せている。

 そんな天野の個展「春夢譚(しゅんむたん)」が、東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催されている。本展には、天野が様々な手法を用いて「春」を描いた作品が並ぶ。また本展に先立ち、タツノコプロを原点に持つ4名の作家による「ラフ∞絵展」も、3331 Arts Chiyodaで開催中(〜4月16日)。こちらもあわせてチェックしたい。