中島晴矢は1989年神奈川県横浜市のアーティスト。法政大学文学部日本学科在学中より美学校で内海信彦、松蔭浩之らに師事しアートを学んだ。
その後、映像や絵画、立体、パフォーマンスなど様々な手法を用いながら、現代社会をへのアイロニーをベースとした作品を手がけてきた。近年では、2014年「上下・左右・いまここ」(原爆の図丸木美術館)、2015年「ペネローペの境界」(TAV GALLERY)と継続的に個展を開催してきた中島。これらの個展に加えて「カオス*ラウンジ新芸術祭2016 市街劇『小名浜竜宮』」といった展覧会にも参加するなど注目を集めている。
そんな中島の個展「バーリ・トゥード in ニュータウン」が、東京・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYで開催中。本展では、展覧会タイトルと同名の映像作品シリーズが一挙上映されている。
生まれ育った郊外を舞台にプロレスを繰り広げる同シリーズは全3部から成るが、14年の第1作発表から最終作が完成した18年まで、そのすべてが同時上映されたことはこれまでになかった。
シリーズの完成を機会にした本展。それぞれ2日間の上映など発表が限られていた《バーリ・トゥード in ニュータウン-パルテノン-》《バーリ・トゥード in ニュータウンーエキスポー》を含む、全3部に通しで立ち会うことができる。