中島晴矢 個展「バーリ・トゥード in ニュータウン」

　映像、絵画、立体やパフォーマンスなど多様な手法を用いて、複雑で困難な現代社会を風刺した文学的な作品を手がけたきた中島晴矢。2014年以来発表する代表作「バーリ・トゥード in ニュータウン」シリーズは、郊外を舞台にプロレスを繰り広げる映像作品で、中島が中学生のときに衝撃を受けたカルトビデオを下敷きとして、「ニュータウン」という自身にとっての日常をプロレスの介入によって非日常化する試みだ。

　本展では、同シリーズ完成の機会に、2014年の第1作の発表から最終作が完成した2018年まで、「バーリ・トゥード in ニュータウン」シリーズの全3部を上映。それぞれ2日間の上映など発表が限られていた「バーリ・トゥード in ニュータウン－パルテノン－」「バーリ・トゥード in ニュータウンーエキスポー」を含む、全3部を通しで見ることのできる初の機会となる。

　また会期中には、哲学者の千葉雅也を招いた、中島とのトークイベントも行われる。