写真家・松江泰治の代表シリーズ「gazetteer」をカラーでも。TARO NASUで未発表作品を多数公開

写真家・松江泰治の個展が、東京・東神田のTARO NASUで開催される。本展では、松江の代表シリーズ「gazetteer」より、同じ被写体を撮影したモノクロとカラー両方の風景作品を展示。モノクロとカラーのイメージを往還することができる。会期は11月24日~12月22日。

松江泰治「gazetteer」シリーズより © TAIJI MATSUE, Courtesy of TARO NASU

 写真家・松江泰治の個展が、東京・東神田のTARO NASUで開催される。本展は、松江作品に代表される「gazetteer」シリーズを紹介するものだ。

 モノクロの風景写真として知られる同シリーズで、松江は、制作開始当初よりカラーフィルムでの撮影も同時に敢行。同じ被写体をモノクロとカラーの両方の手法で撮影しながらも、モノクロのみを現像/発表してきた理由として「当時のカラー写真は自分が望むクオリティを実現できなかったから」と松江は語る。

 本展では「gazetteer」シリーズのなかから、同じ被写体を撮影したモノクロとカラー両方の風景作品を展示。なかには同時期に撮影されたものもあれば、数年後に再度同じ撮影地に向かい、同じ被写体で撮影された組み合わせもあるという。時間的な要素をも取り込んだ多彩なラインナップで、モノクロとカラーのイメージの往還を可視化する。

編集部

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