韓国のアーティスト、崔在銀(チェ・ジェウン)の発案/構成による展覧会「自然国家:Dreaming of Earth Project」が、東京・品川の原美術館で開催される。本展は、朝鮮戦争休戦後、65年の歳月を経て非武装地帯(DMZ)に生まれた豊かな生態系を守り、自然と人との共生を願って崔が構想した「Dreaming of Earth(大地の夢)」プロジェクトを可視化するための展覧会。
同プロジェクトで崔は、これまで手付かずだった生態系を保護し、南北を分断する非武装地帯(DMZ)の新たな景観と建築デザインを提案してきた。アートを通じて、南北の対立や分裂の排除を試みるこの実践は、多くの人々に歴史の熟考を促すものとなっている。
本展は、崔が信頼を置いているアーティストや建築家によるインスタレーション、ドローイング、彫刻などで構成。崔のほか、川俣正や李禹煥(リー・ウーファン)、スタジオ・ムンバイ、スタジオ アザースペーシズ オラファー・エリアソン アンド セバスチャン・ベーマンなどが参加する。