学生5名によるキュレーションで「見えないものをつなぐ」。リー・キット、志賀理江子らが参加するグループ展が開催

東京藝術大学大学院国際芸術創造科アートプロデュース専攻の学生5名がキュレーションを務める展覧会「Count the Waves―見えないものをつなぐ」が、同校の大学美術館 陳列館で開催される。リー・キット、志賀理江子、多和田有希、平川祐樹ら14名が参加する本展の会期は、3月21日〜4月7日。

ディナ・ガディア Word Handicap 2015 ©Dina Gadia, courtesy of CLEAR GALLERY TOKYO

 日本の国立大では初となるキュレーション課程として、2016年から東京藝術大学大学院に新設された「国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻」。同専攻は開設当初から、学生によるキュレーションの実践の場として展覧会を開催してきた。

 今回、その3回目としてグループ展「Count the Waves―見えないものをつなぐ」が開催される。本展では、同科で教授を務める長谷川祐子の監修のもと、5名の学生が共同キュレーションを担当。アメリカ、スイス、中国出身者を含むグローバルな構成で、ウェブや出版物の多言語表記などを行い、より幅広いオーディエンスに働きかけることを目指す。

リム・ソクチャンリナ Wrapped Futures: Independence Monument 2011 ©Lim Sokchanlina, courtesy of the artist

 「不可視性」をテーマに、国内外のアーティストおよびデザイナーを紹介する本展。時間や感情、コミュニケーションを生み出すインターネットなど、私たちの「つながり」を取り巻く環境に存在する「見えないもの」に着目し、不可視なものを現前化させるような作品を紹介する。

 参加作家は稲垣美侑、貝山伊文紀、ディナ・ガディア、リー・キット、北林加奈子、ナイル・ケティング、志賀理江子、リム・ソクチャンリナ、多和田有希、西村健太、平川祐樹、布施琳太郎、BIEN、LYの14名。それぞれ世代や扱うメディアの異なる作家たちが時代の空気に反応し、どのように表現に落とし込んできたかを見ることができるだろう。

編集部

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