2010年にニューヨークで結成した「DIS」。その結成メンバーのひとりであるローレン・ボイルの講義が2019年1月20日、東京藝術大学で開催される。
ローレン・ボイル、ソロモン・チェーズ、マルコ・ロッソ、デイヴィッド・トーロによって結成された「DIS」は、オンラインメディア「DIS Magazine」の編集や、評論、作品制作など、多種多様なメディアを横断して活動。これまで参加した主なグループ展に「サラウンド・オーディエンス」(ニューミュージアム、ニューヨーク、2015)、「コワーカーズ」(パリ市立近代美術館、2015)、「新しい写真」(ニューヨーク近代美術館、2015)などがある。
また、第9回ベルリン・ ビエンナーレ「プレゼント・イン・ドラッグ」(2016)のキュレーションを担当したほか、「I Was Raised on the Internet(インターネット時代に育った私)」(シカゴ現代美術館、2018)、「ジャンルの横断:DIS エデュテインメント・ネットワーク」(デ・ヤング美術館、サンフランシスコ、2017〜18)でもキュレーションや作品を出品してきた。現在、マドリッドのカーサ・エンセンディーダでは個展「Thumbs that Type and Swipe(タイプやスワイプする親指)」を開催中(〜2019年2月13日)だ。
2018 年にはその活動のベースを「DIS Magazine」から、ビデオオストリーミングのエデュテインメント「dis.art」に移行し、エンターテインメントとして教育の未来を考えることにフォーカスしている。そして、著名なアーティストや思想家を招き、現代美術、文化、アクティヴィズム、哲学やテクノロジーなど通して未来に私たちが直面する課題を明らかにし、世代を動かすことを目的に活動してきたDIS。
今回の講義では、ポスト・インターネット時代におけるコンテンポラリー・アートはどのように実践され、また更新され得るのか。そしてポスト・コンテンポラリー・アートとはどのようなものになるのかといった、DISが提示する新しい芸術形式(エデュテイメント)に迫る貴重な機会となる。