高知県須崎市のすさき芸術のまちづくり実行委員会が、県外の美術作家によるアーティスト・イン・レジデンスと成果発表展示を核とした展覧会「現代地方譚6」を開催する。
2014年より連続的に開催され、第6回となる本展は「そこに生き、そこに在る。」がテーマ。自然の大きな反動を目前に控えた今日、「いま一度足下の土を耕すことを始めたい」という展望を出発点に、同地の自然に寄り添った暮らしの術としてアートを模索することを試みる。
18年の秋から冬にかけて、アーティスト・イン・レジデンス須崎に参加したのは、五月女哲平、高山陽介、モンデンエミコ。その成果発表展となる本展では、この3名が須崎での交流を通じて生み出した作品が、すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸ほか、市内各所で展示される。
いずれも、豊かな自然にあふれる日常と隣り合わせの切迫したカタストロフィへの不安を対照し、これからもその場に在り続けるための「歴史といま」を考察する作品だ。