「現代地方譚」は、高知県須崎市の旧市街地を舞台に、2014年から毎年行われているアーティスト・イン・レジデンス事業。第5回目となる今回は、「想像の葦」というテーマのもと、アーティスト・イン・レジデンスの成果発表展、高知在住美術家による交流展、演劇公演、音楽公演、そして地域インフォメーション発信の計5つのプログラムが開催される。
今回レジデンスに招聘された、碓井ゆい、西村有、アキラ・ザ・ハスラーの3名は、昨年の秋から冬にかけて須崎市に滞在。一般家庭を訪問し、生活の中にある小さな手芸品や小物を取材した碓井、スケッチブックとカメラを持って須崎の町を歩いた西村、バー「SUSAKI MILK」を開いて自らのドラァグショーも披露しながら町の言葉に耳を傾けたアキラ・ザ・ハスラーと、それぞれ三者三様のリサーチを行った。
そのほか、高知を拠点に活動する上島豊正、北村和也、平野史恵が、市街に残る元銭湯の建物を使って行う展覧会「新錦湯物語」や、高知の戯曲家3名が須崎に暮らす人の半生を取材して制作した戯曲『須崎のまちの物語』の上演、ラッパーの環ROYらが出演する音楽公演なども行われる。