各地を縦横に旅しながら撮影を続ける写真家の石川直樹。22歳の頃より北極圏に生きる人々を写した代表シリーズ「POLAR」をはじめ、各地に残る先史時代の壁画を撮影したシリーズ「NEW DIMENSION」や、ヒマラヤの西端に位置する世界第2位の高峰に向かう遠征中に撮影したシリーズ「K2」などを発表し、人類学や民俗学の視点を取り入れた独自のスタイルを確立してきた。
そして今回、2016年より茨城、新潟、千葉、高知、福岡で開催されている石川の個展「この星の光の地図を写す」が、初台の東京オペラシティ アートギャラリーに巡回する。本展は、石川の初期から現在に至るまでの活動を、数々の写真、映像作品、実際の使用道具などを通じて紹介するもの。日常や世界を見つめ直す活動としてもつねに注目される石川の足跡をたどることができる。