自らの足で訪ね、自らの目で見た旅の軌跡。石川直樹の個展「この星の光の地図を写す」が北九州市立美術館分館で開催
世界各地を旅し、人類学や民俗学などの観点を取り入れたスタイルで写真を撮り続けている石川直樹の個展が北九州市立美術館分館で開催される。本展では、石川が2008年に撮影した北九州市内の写真も特別展示。会期は9月8日~ 11月4日。
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石川直樹は1977年東京生まれ。22歳で北極から南極までを人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功するなど、過酷な極地から都市の混沌に至るまで縦横に世界を歩き、写真を撮り続けてきた。
近年では国内外を旅して、人類学や民俗学などの領域への関心に基づきながら、独自のスタイルで作品制作を続けている。
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写真や映像、そして石川が実際に使用してきた道具なども含めて、その旅の軌跡をたどる本展。北極圏に生きる人々を写した「POLAR」、各地に残る先史時代の壁画を撮影した「NEW DIMENSION」、ポリネシア・トライアングルの島々をとらえた「CORONA」、日本列島の南北に連なる島々を追う「ARCHIPELAGO」、ヒマラヤの西端に位置する世界第2位の高峰に向かう遠征で撮影された「K2」などのシリーズが紹介される。
なかでも注目したいのは、石川が北九州市内を2008年に撮影した「KITAKYUSHU」シリーズだ。本作はほかの巡回先には展示されず、九州会場のみの特別展示となる。
自らの足で世界を歩いた石川だからこそ写すことのできた「この星の光の地図」は、地球に生きる我々に新たな視点を与えてくれるだろう。
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