蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)がゲストキュレーターを務め、「絵」をテーマに5人の作家を個展形式で紹介するシリーズ「絵と、 」。
このシリーズは、震災後、写真や映像などを用いた作品が率直な言及を行うなかで、絵画はどのようにより良く現実と関わることができるのかを探る試みだ。五月女哲平、藤城嘘、村瀬恭子に続く第4回では、千葉正也を紹介する。
千葉は1980年神奈川県生まれ。最近の個展に「思い出をどうするかについて、ライトボックス風間接照明、八つ裂き光輪、キスしたい気持ち、家族の物語、相模川ストーンバーガー、わすれてメデューサ、50m先の要素などを用いて」(シュウゴアーツ、2017)。グループ展に「奥能登国際芸術祭」(2017)、「ふぞろいなハーモニー」(広島市現代美術館ほか、2015)などがある。
自作の彫刻や日用品を組み合わせ、空間に配置して描いた絵画を手がけてきた千葉。本展は、2016年から開始した「jointed tree gallery」シリーズの新作をメインに構成される。