ジャン=ポール・グードは1940年フランス生まれ。60年代初頭にパリでイラストレーターとして活動を開始し、70年代はニューヨークにて『エスクァイア』誌のアーティスティック・ディレクターに就任。その後は写真、ダンス、映像といった多彩な表現で作品を展開し、89年にはフランス革命200周年記念パレードの芸術監督を務めるなど注目を集めた。
今回、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催される個展「In Goude we trust!」は、グードがこれまでのシャネルとのコラボレーションのなかから厳選した作品と、グードのアートワークの2部構成で展開される。
「希代のイメージメーカー」として名高いグードは、20年以上にわたってシャネルと協働関係を築いてきた。本展では、そういったなかで生み出された90年の男性用フレグランス「エゴイスト」をはじめ、92年に公開された女優 ヴァネッサ・パラディが鳥かごの中で歌う小鳥に扮したフレグランス「ココ」のCM映像や、フレグランス「チャンス オー ヴィーヴ」のキャンペーン映像なども見ることができる。
加えて、グードの制作過程を示すドローイングやスケッチのプリント、 2017年にパリのポンピドゥー・センターで展示されたインスタレーションを写す巨大パノラマパネルが展示されるほか、会場内に設けられたミニシアターでは、グードの活動初期から現在までの作品や活動をまとめた映像《So Far So Goude》を上映。グードの作品世界をより深く楽しめる充実の内容となる。