ウォーホルから奈良美智まで。
21世紀の美術の動向を一望する
「タグチ・アートコレクション展」が平塚市美術館で開催

タグチ・アートコレクションは、実業家の田口弘が収集した国内有数の現代美術コレクション。その400点を超えるコレクションのなかから、2000年代に制作された約70点を紹介する展覧会が平塚市美術館で開催される。会期は4月21日〜6月17日。

マシュー・バーニー Ms. グッドヤー 1995 © Matthew Barney

 タグチ・アートコレクションは、実業家の田口弘が収集した国内有数の現代美術コレクション。その400点を超えるコレクションのなかから、2000年代に制作された約70点をピックアップする展覧会が平塚市美術館で開催される。本展では、アンディ・ウォーホルから奈良美智まで、グローバルに活躍する作家たちの作品が集まり、21世紀のアートシーンの動向を一望することができる。

クリスチャン・ローザ OHNE TITLE 2014  © Christian Rosa courtesy the artist and Contemporary Fine Arts, Berlin. Photo: Adam Reich
金氏徹平 White Discharge(建物のようにつみあげたもの#11) 2010 © Teppei Kaneuji

 現代美術の特徴のひとつとして、作品のなかに「美術とは何か」という自己言及性を抱えていることはつねに挙げられ、作家は独創的なアイデアでアートの本質に迫り続けている。

 例えば、アンディ・ウォーホルは、広告やアニメーションから大衆的イメージを取り込んだり、あるいは、過去の巨匠の作品を引用しながら、「私の考える美術」として作品を提示した。今回の出品作家は、ウォーホルのほかにも、世界の多様性をポジティブにとらえたオノ・ヨーコや、人体とその境界がテーマの変身物語で知られるマシュー・バーニーなどのアーティストたちが揃う。「私はなぜ私であるのか」といった人間の本質的な部分を観る者に問いかける。

オノ・ヨーコ Play it by Trust Exhibition:"Yoko Ono: One Woman show" May 17,2015-September7,2015 MoMA, NYC,NY Photo by Ryan Muir ©Yoko Ono

 ユーモアと機知に富んだ現代美術コレクションによって、新しい発見や深く向き合いたくなる問題に出会うだろう。

 

編集部

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