ロマーン・カディロンは1984年フランス生まれ。フランスのミシェル・ド・モンターニュ大学で現代文学を学び、ベルギーのENSAV La Cambreの美術課程を修了。2011年からフランスをはじめベルギー、ドイツなどで個展を開催し、現在はアテネを拠点に活動している。
描くことは完全に自由な営みであり、日常を祝うような瞑想的かつ肉体的な行為だと表する作家は、制作を通して官能と静謐さを探求してきたという。
そんなカディロンの日本初初個展となる本展 「Dawn Chorus」では、写真と見紛うような繊細な筆致で光と影をとらえた、チャコールで描かれたドローイングを発表する。
夜明け前の鳥のさえずりを意味する「Dawn Chorus」。鳥のさえずりにように自然に自由に、喜びと探求に満ちた営みに取り組む作家の日々が見えてくるだろう。