ジェイソン・モランが学んだジョーン・ジョナスの教えとは? 他者とリンクする『“SKATEBOARDING” Tokyo』の試み

1960年代からニューヨークを拠点にパフォーマンスと映像インスタレーションを融合させた表現を続けてきたジョーン・ジョナス。その活動を記念して、2019年12月に京都で大規模なパフォーマンス公演『Reanimation』(2012年初演)が行われた。雪や動植物をモチーフに、人間中心的ではない時間や世界観を示すその内容は、近年のジョナスの関心のありようを動的に伝えるものだが、この記事では舞台上の彼女から視点を少し左にずらして、舞台下手にいた「演奏者」に移動してみたい。

INSIGHT

構造化されたキャンバスが生み出す「子供の情景」とは。池田剛介評「岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ」展

造形作家でありながら、教育活動、批評、研究、展覧会企画など、あらゆるジャンルにおいて深淵な洞察力をもって活動を展開してきた、岡﨑乾二郎。その活動の全貌を展覧する個展が、豊田市美術館で開催。初期作品「あかさかみつけ」シリーズから最新の絵画作品までを俯瞰することで浮かび上がる、その本質とは? アーティストの池田剛介が迫る。

REVIEW

ファッションデザインで世界に伝える日本人女性の強さ。「森英恵 世界にはばたく蝶」が水戸芸術館で開幕

1950年代より衣裳デザインで活躍し、1977年には初の東洋人デザイナーとしてパリ・オートクチュール組合に所属するなど、日本人ファッションデザイナーの草分けとして活動してきた森英恵。その仕事の軌跡と思想をたどる展覧会が、水戸芸術館で開幕した。(本展は水戸芸術館の臨時休館によって4月2日で閉幕)

NEWS / REPORT

ハマスホイはなぜ室内画を描いたのか? 19世紀デンマークの時代背景から読み解く

「北欧のフェルメール」とも称されるデンマークを代表する画家、ヴィルヘルム・ハマスホイ。2008年には国立西洋美術館で初めて展覧会が開かれ、2020年にはその画業と同時代のデンマーク絵画を紹介する展覧会「ハマスホイとデンマーク絵画」が東京都美術館で開催されるなど、高い人気を集める画家だ。ハマスホイの特徴である「室内画」はなぜ生まれたのか? 19世紀デンマークの時代背景から紐解く。

INSIGHT

メトロポリタン歌劇場の上演を映画館で。ウィリアム・ケントリッジ演出の『ヴォツェック』がライブビューイングに

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の上演作品を、映画館で楽しめる「METライブビューイング」。その最新上映として、ウィリアム・ケントリッジが演出を手がけたアルバン・ベルクのオペラ『ヴォツェック』が、2020年2月28日~3月5日に全国公開される。

NEWS / HEADLINE

孤立者の声に耳を傾ける。「アイムヒア プロジェクト|渡辺篤 修復のモニュメント」が横浜・BankART SILKで開催

自身も過去にひきこもりの経験を持つ美術家・渡辺篤を中心として、2018年に発足した「アイムヒア プロジェクト」は、ひきこもり当事者をはじめとする孤立者に伴走するかたちで、その存在や声を社会に向けて発信し、共に考え、アートによって社会に直接的な作用をもたらそうという試みだ。2019年その延長として新たな企画「修復のモニュメント」が行われ、その成果と過程を発表する展覧会が、2月21日~3月15日に横浜・BankART SILKにて開催される。

NEWS / EXHIBITION