新型コロナウイルスの拡大防止のため、活動を自粛せざるを得ないプロのアーティスト、クリエイター、スタッフ等を対象とした、東京都独自の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」。その個人登録が5月15日より始まった。
同支援策は、プロとして芸術文化活動に携わるアーティストから動画作品を募集し、専用サイトで配信するというもの。その「出演料相当」として、制作に関わった個人またはグループ構成員に対し、ひとり当たり10万円が支払われる。募集人数は4000人程度としている。
対象者は、過去1年以上継続して芸術文化活動の収入により生計を維持し、不特定多数の観客に対し対価を得て公演・展示等を行ったり、その制作に携わっている者。都内居住者、または自身が関わる公演・展示等の活動の過半が都内で行なわれていることを条件としている。
募集するのは、5~10分程度を目安とする動画作品。3分以上、30分以内が条件となる。スマートフォンで撮影したものや、絵画などの静止画をスライドショーにした作品なども応募可能だ。
応募から配信までの流れとしては、個人登録後、動画作品の企画概要を300字程度で応募。審査を経て採択された企画にもとづいて動画を制作し、完成した作品を専用ホームページで配信する。個人登録の受付期間は5月15日〜31日、企画の受付期間は5月20日〜6月12日。
なお、都はこのプロジェクトを支援事業としての「第1弾」だという認識を示す。限られた募集期間のなかで企画・制作に対応できる制作者のみならず、芸術文化活動を支えるすべての人を支援する、さらなる試みを期待する声が挙がっている。