北九州市立美術館 本館(福岡県北九州市)
北九州市街を見渡す丘陵地「美術の森公園」に建つ北九州市立美術館 本館。同館は緑豊かな高台という立地を生かして計画された。磯崎新の設計のもと、1974年に開館。両端に突き出した展示室が双眼鏡のように見える大胆な外観は「丘の上の双眼鏡」の愛称で親しまれており、館内の大きな開口部からは周囲の山並みや市街地を望むことができる。

コレクションは約8000点にのぼり、19世紀末から現代までの国内外の美術を幅広く収蔵。クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》(1916〜19)、ピエール=オーギュスト・ルノワール《麦わら帽子の女》(1880)、ジャン=ミシェル・バスキア《消防士》(1983)をはじめ、西洋近代美術から現代美術までの充実した作品群を紹介する。また、北九州ゆかりの作家や版画、浮世絵などの収集にも力を入れている。磯崎による建築と、美術の森公園の自然、国内外のコレクションが響き合い、街のランドマークとして親しまれている美術館だ。
住所:北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21番1号
電話:093-882-7777
開館時間:9:30〜17:30 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌日)、年末年始
つなぎ美術館(熊本県葦北郡)
熊本県南部、不知火海に面し、背後に山々が連なる津奈木町。「海と山の豊かな自然」のあるこの町で、アートによる地域づくりの拠点として2001年に開館したのがつなぎ美術館だ。「緑と彫刻のある町づくり」の集大成として誕生した同館は、熊本県水俣・芦北地域における文化芸術活動の拠点として、地域に根差した展覧会や住民参画型アートプロジェクトを展開している。敷地内には斜面地を生かした屋外空間が広がり、美術館と舞鶴城公園展望広場を結ぶモノレールに揺られながら不知火海や町並みを眺めることができるのも特徴だ。

宮﨑静夫(1927〜2015)の代表的な連作「死者のために」シリーズをはじめとした熊本ゆかりの作家の作品を収蔵。地域の美術史をたどる収蔵品展も継続的に開催している。また、1984年から続く「緑と彫刻のある町づくり」プロジェクトによって、町内には佐藤忠良(1912〜2011)や岩野勇三(1931〜87)らによる彫刻作品が点在。美術館を起点に町へと足を延ばせば、海と山の風景のなかでアートを巡ることができる。
住所:熊本県葦北郡津奈木町岩城494
電話:0966-61-2222
開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:水(祝日の場合は翌日)、年末年始
鹿児島県霧島アートの森(鹿児島県姶良郡)
霧島連山の西麓、標高約700mの栗野岳高原に広がる鹿児島県霧島アートの森。霧島錦江湾国立公園の自然に囲まれた野外美術館で、1999年に開館した。約13haの広大な敷地には、起伏に富んだ地形や森林を生かしたかたちで作品が配置されている。季節や天候、歩く速度によって作品の見え方が変化するのも、この美術館ならではの魅力だ。

屋外には、ジョナサン・ボロフスキー《男と女》(1994)、草間彌生《シャングリラの華》(2000)、アンディ・ゴールズワージー《ストーン・ピンヘッド》(1996)など、国内外の作家による恒久作品を展示。アートホールでは現代美術を中心とした企画展も開催される。登山や温泉で知られる霧島の雄大な自然とともに、屋外彫刻やインスタレーションを巡る時間は、この土地の魅力をより深く感じさせてくれるだろう。
住所:鹿児島県姶良郡湧水町木場 6340 番地 220
電話:0995-74-5945
開館時間:9:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月2日)、メンテナンス(2月15日〜2月22日)



















