キース・ヘリングの世界観を体現する150点が集結。その軌跡を振り返る大規模展が森アーツセンターギャラリーで開催
80年代後半のニューヨークのアートシーンを代表するストリート・アートの寵児のひとりであり、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を行ったことでも知られるキース・ヘリング。その大規模個展が森アーツセンターギャラリーで開催される。会期は12月9日〜2024年2月25日。
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六本木ヒルズ内にある森アーツセンターギャラリーで「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が開催される。会期は12月9日〜2024年2月25日。
キース・ヘリングはアメリカ北東部ペンシルベニア州生まれ。1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で、使用されていない広告板を使ったサブウェイ・ドローイングと呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びた。アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアとともにカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受ける。日本を含む世界中での壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に展開したことでも知られたが、90年にエイズによる合併症により31歳で世を去った。
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本展は全6章と「Keith Haring and Japan キース・ヘリングと日本」と銘打たれたスペシャルトピックによって構成される。
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Keith Haring Artwork
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アイコニックなモチーフから、6メートルの大型作品まで、キース・ヘリングの世界観を体現する150点が一堂に会する。また、活動初期のサブウェイ・ドローイング、トレードマークとなったモチーフによる作品《イコンズ》や彫刻、ポスター、晩年の大型作品まで、へリングのアートの歴史を東京で体感できる貴重な機会となる。
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また、「アートはみんなのために」という信念のもと、核放棄、性的マイノリティのカミングアウトの祝福、HIV・エイズ予防のためのセーフ・セックスなど、社会へのメッセージをアートで訴え続けたヘリングの姿勢にも着目。ヘリングが死の間際まで描こうとしたモチーフである「光り輝くベイビー」をはじめ、国を超え、世代を超えて響き続けるヘリングのメッセージが紹介される。
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社会にはいまだ差別や偏見、暴力や虐待が残り、ヘリングが活躍した当時のニューヨークと問題は地続きだ。それでも希望を失わず制作を続けたヘリングの姿勢から、多くのことを学べる展覧会が目指される。