EXHIBITIONS

印象派の先駆者 ウジェーヌ・ブーダン展

―瞬間の美学、光の探求

2026.09.12 - 11.03

ウジェーヌ・ブーダン《干潮》(1884)サン=ロー美術館
© Musée d'art et d'histoire de Saint-Lô, Pierre-Yves Le Meur

 山梨県甲府市の山梨県立美術館で「印象派の先駆者 ウジェーヌ・ブーダン展 ―瞬間の美学、光の探求」が開催される。会期は9月12日〜11月3日。

 ウジェーヌ・ブーダン(1824〜98)は、フランス・ノルマンディー地方の港町オンフルールに船乗りの子として生まれた。移住先のル・アーヴルで出会ったバルビゾン派の画家たちと交流するなかで画家を志す。空や雲、海景、牛の群れなどを瑞々しい色彩と軽快な筆致で描き出す作風で知られ、1850年代半ばに出会った青年期のクロード・モネとともに戸外制作を行った。これがのちの印象派誕生へつながったと言われている。

 本展はブーダンの、日本では約30年ぶりとなる展覧会だ。会場では、油彩、素描、パステルなど約100点を展示。作品を年代ごとではなく、「海景」「空」「風景」「建築」「動物」「人物」「素描」「版画」の8つの切り口で紹介する。帆船の浮かぶ海や各地の港の情景、変化する自然の諸相の「瞬間」を捉えた作品のほか、バルビゾン派の画家たちやモネとの関係を取り上げる。

 また、ブーダンが戸外で目にした自然の「瞬間」を記録した素描や、油彩、パステルなどによる習作を展示し、近代風景画の成立を担ったブーダンの探求を提示する。