EXHIBITIONS

KFB福島放送開局45周年記念 松本市美術館所蔵

草間彌生 版画の世界ー反復と増殖ー

2026.07.18 - 09.23
 福島市の福島県立美術館で、KFB福島放送開局45周年記念 松本市美術館所蔵「草間彌生 版画の世界ー反復と増殖ー」が開催されている。会期は9月23日まで。

 草間彌生(1929〜)は、79年に初めて版画作品を発表し、93年の第45回ヴェネチア・ビエンナーレでは日本を代表する作家として参加した。版画制作に積極的に取り組んだことは、その後の草間の国際的な評価を支える原動力となった。

 1979年の初期版画では、米国から帰国後に制作していた死や苦悩をテーマとする作品とは対照的に、南瓜、ドレス、葡萄、花や蝶などの日常的なモチーフを、網目や水玉とともに明瞭な色彩で表現した作品を展開した。近年は、富士山を主題に浮世絵木版画の技法を用いた連作や、モノクロームのドットによる抽象的な作品など、版画表現の領域を広げ続けている。

 本展は、草間の版画表現に焦点を当て、初期のリトグラフから最新作まで約160点を展示。松本市美術館の全面的な協力のもと、版画という技法を通して草間の豊かな表現世界とその変遷をたどる構成となっている。

 反復と増殖を創作活動の根幹とする草間の版画作品を通して、その表現の広がりを見ることができる。