EXHIBITIONS

フェルメール展

2018.10.05 - 2019.02.03

ヨハネス・フェルメール 牛乳を注ぐ女 1658-60頃 © アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum.
Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1908

 日本美術展史上最大規模となる、オランダ絵画黄金時代の巨匠、ヨハネス・フェルメールの展覧会が上野の森美館にて開催される。

 手紙を書く女性や室内で歓談する男女など、人々の日常を題材とする風俗画を描き、吟味された構図、緻密な筆遣い、優しく穏やかな光の表現を用いながら、美しく洗練された作品を残したフェルメール。1675年に没すると、19世紀の再評価まで人々に忘れ去られていたが、現在は作品の希少性の高さも相まって、世界的にも屈指の画家として人気を集めている。 

 本展では、寡作でも知られ、現存作はわずか35点とも言われるフェルメールの作品のうち9点が東京に来日。その中には《ワイングラス》《赤い帽子の娘》(※10月5日〜12月20日までの展示)、《取り持ち女》(※2019年1月9日〜2月3日までの展示)など日本初公開作品も含まれる。加えて同時代の画家、ハブリエル・メツーやピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンらの傑作約40点を展示。17世紀オランダ絵画の広がりと独創性を紹介する。

 本展は大変な混雑が予想されるため、美術展では適用の少ない「日時指定入場制」となる。また、来場者全員に音声ガイドが無料で提供される。