EXHIBITIONS

赤松加奈 やわらかなランドスケープ

MOMENT Contemporary Art Center
2026.05.30 - 07.05
 MOMENT Contemporary Art Centerで、赤松加奈による個展「やわらかなランドスケープ」が開催されている。

 赤松加奈は1990年奈良県生まれ。奈良県在住。2013年に京都造形芸術大学美術工芸学科油画コースを卒業、15年に京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻を修了。生と死や自然と人工など、相反するものが日常のなかでバランスをとりながら存在する姿を抽象化した絵画作品を制作している。

 本展は、「じぶん」「いのち」「そだてる」をキーワードとした近年の制作を引き継ぎつつ、制作をさらに他者との関わりへとひらいていく試みとなっている。

 赤松は、描く場面やモチーフを一度コラージュにし、そこから自身のイメージへ再構成することで、植物や建物、人などの形を画面上に描き出している。また、美術教師や農業、育児など、様々な役割を担いながら制作活動を続けてきた。昨年農業からはなれたことをきっかけに、自身の在り方へ意識を向けるようになり、2026年1月にはなら歴史芸術文化村で「真ん中と端っこのわたしたち」を開催した。

 会期前半の4月25日から5月27日までは滞在制作を行い、会場内をアトリエとして公開。作家在廊時には制作の様子を公開するほか、キャンバスに自由に絵を描き加えることのできる参加型の取り組みを行なった。今回の展示では、滞在制作と共同的なプロセスを通じて生まれた新作を中心に展示。そのほか、娘との共作によるドローイングや過去のコラージュ作品群も紹介される。

 タイトルにある「ランドスケープ」は、風景や景観だけでなく、建築などの分野において周囲の自然も含めて設計された空間を指す言葉でもある。本展では、赤松自身や作品との出会いを通じて形成される場に注目する。