EXHIBITIONS

片山真妃、辰野登恵子「Spring In Yellow / スプリング・イン・イエロー」

2025.03.22 - 04.20
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 XYZ collectiveで、片山真妃、辰野登恵子による展覧会「Spring In Yellow / スプリング・イン・イエロー」が開催されている。

 出展作家の片山真妃は、1982年東京都生まれ。2006年に多摩美術大学油画科を卒業。「VOCA展2014」(上野の森美術館)などに出品。これまで、モチーフとなる人物の生年月日や命日などから導き出された数字をもとに、過去の天候を調査し独自のカラーチャートにもとづき絵画を制作している。

 辰野登恵子(1950〜2014)は長野県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、同大学院を修了。大学在学時には、油画科の同級生であった柴田敏雄、鎌谷伸一らとともに「コスモス・ファクトリー」を結成し、アンディ・ウォーホルやロバート・ラウシェンバーグからの影響にもとづき写真製版によるシルクスクリーンを試みた。1970年代には、当時のポスト・ミニマリズムの動向などへの関心に根ざして、線描の強弱や僅かなにじみなどにより生まれる差異の形象化を、版画やドローイングなどを通して試行。1980年代以降は絵画を中心に、アラベスク、ダイヤ、方形、球など、植物的かつ幾何学的な多種多様なモチーフの連続的なパターンと、油絵具の質感を生かした色彩表現を行った。1995年には史上最年少(当時)の45歳で東京国立近代美術館での個展を開催し、翌年には第46回芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。多摩美術大学教授を務め、2000年代以降の画家に影響を与えた。