EXHIBITIONS
今井俊介「fields」
HAGIWARA PROJECTSで、今井俊介による個展「fields」が開催されている。
今井は、2022年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2023年には東京オペラシティアートギャラリーで大規模な個展を開催し、注目を集めた。これらの展覧会では、今井の特徴である波打つストライプと鮮やかな色彩が、作品同士響きあいながら空間に広がる、開放感あふれる展示が展開された。
本展では、大胆にトリミングされた色面を描いた新作の絵画と、レーザーカッターで切り取った紙を組みあわせたドローイング作品を展示。
「fields」というタイトルには、色彩で切り取られた風景を想起させる意図とともに、アメリカの抽象絵画「カラーフィールド」への言及も含まれている。今井は、建物の一部など現実的な要素を描いたエルズワース・ケリーのアプローチを、現代の日本に住む個人という立場から再考し、東京の街の光やファストファッション店の色彩の要素を取り入れながら、現代社会に溢れる情報やイメージに対し、絵画というかたちで応答しようと試みている。
さらに、今井の作品は、色彩の組みあわせが生み出す図と地のせめぎあいを通して、人間の無意識的な「見る」という行為を喚起。今井の作品は、視覚表現の本質に立ち返り、どのように物事を「見る」か、何を選びとっているかを意識する重要性を強く訴えかける。
今井は、2022年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2023年には東京オペラシティアートギャラリーで大規模な個展を開催し、注目を集めた。これらの展覧会では、今井の特徴である波打つストライプと鮮やかな色彩が、作品同士響きあいながら空間に広がる、開放感あふれる展示が展開された。
本展では、大胆にトリミングされた色面を描いた新作の絵画と、レーザーカッターで切り取った紙を組みあわせたドローイング作品を展示。
「fields」というタイトルには、色彩で切り取られた風景を想起させる意図とともに、アメリカの抽象絵画「カラーフィールド」への言及も含まれている。今井は、建物の一部など現実的な要素を描いたエルズワース・ケリーのアプローチを、現代の日本に住む個人という立場から再考し、東京の街の光やファストファッション店の色彩の要素を取り入れながら、現代社会に溢れる情報やイメージに対し、絵画というかたちで応答しようと試みている。
さらに、今井の作品は、色彩の組みあわせが生み出す図と地のせめぎあいを通して、人間の無意識的な「見る」という行為を喚起。今井の作品は、視覚表現の本質に立ち返り、どのように物事を「見る」か、何を選びとっているかを意識する重要性を強く訴えかける。