EXHIBITIONS
EvE(杉野晋平、中島りか)「Oh My Head」
タリオンギャラリーでは、杉野晋平と中島りかによる展覧会「Oh My Head」が開催されている。
パフォーマンスアーティストである杉野晋平は 2015年に武蔵野美術大学芸術文化学科を卒業後、行為詩と自作楽器を制作し、その演奏記録を行っている。木の杭にエレキギターの機能を搭載して土の地面に打つ「パイルドライバー」、冷蔵庫にピックアップマイクをかざしギターエフェクターをつないで演奏する「ヘヴィーウエイト」などの作品で知られ、「革命は台所から始まる」を掲げるKCN.kitchenのメンバーとしても活動を行っている。
中島りかはロンドン芸術大学を卒業後、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科を2023年に修了。私的領域と公共空間の関係やリミナリティ、中間性といった概念をもとに、都市生活における心身の社会的構築を示すジェスチャーを通して、異端的カタルシスとしてのアートの機能を探索している。昨年の個展「□より外」では現代美術の展開をひとつの宗教性の顕現としてとらえ、隠れキリシタンの祈りの言葉(オラショ)や宗教の壺、私的な領域を表す正四角形の記号などを組みあわせたサウンドインスタレーションを展開した。
本展は、頭痛持ちであるふたりのアーティストが「共有し得ない痛み」を主題として、共感から隔てられた個人的体験としての痛み、そこから現れる他者や信仰心の問題を俎上に載せ、痛みの表象の不可能性を問い直すためのパフォーマティブな共同制作を行う。
パフォーマンスアーティストである杉野晋平は 2015年に武蔵野美術大学芸術文化学科を卒業後、行為詩と自作楽器を制作し、その演奏記録を行っている。木の杭にエレキギターの機能を搭載して土の地面に打つ「パイルドライバー」、冷蔵庫にピックアップマイクをかざしギターエフェクターをつないで演奏する「ヘヴィーウエイト」などの作品で知られ、「革命は台所から始まる」を掲げるKCN.kitchenのメンバーとしても活動を行っている。
中島りかはロンドン芸術大学を卒業後、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科を2023年に修了。私的領域と公共空間の関係やリミナリティ、中間性といった概念をもとに、都市生活における心身の社会的構築を示すジェスチャーを通して、異端的カタルシスとしてのアートの機能を探索している。昨年の個展「□より外」では現代美術の展開をひとつの宗教性の顕現としてとらえ、隠れキリシタンの祈りの言葉(オラショ)や宗教の壺、私的な領域を表す正四角形の記号などを組みあわせたサウンドインスタレーションを展開した。
本展は、頭痛持ちであるふたりのアーティストが「共有し得ない痛み」を主題として、共感から隔てられた個人的体験としての痛み、そこから現れる他者や信仰心の問題を俎上に載せ、痛みの表象の不可能性を問い直すためのパフォーマティブな共同制作を行う。