EXHIBITIONS

タグチアートコレクション × 弘前れんが倉庫美術館 企画展

どうやってこの世界に生まれてきたの?

2024.09.27 - 2025.03.09

ジャナイナ・チェッペ Xicletoformis Pluralis 2005 タグチアートコレクション蔵
©Janaina Tschäpe Courtesy of nca | nichido contemporary art

 弘前れんが倉庫美術館で、⽇本有数の現代美術のコレクションであるタグチアートコレクションとの協働で企画展「どうやってこの世界に⽣まれてきたの?」が開催される。

 タグチアートコレクションは、現在、国内外の作家の約700点(2024年4⽉時点)におよぶ多様な作品を有し、⽇本を代表する現代アートコレクションのひとつと言える。幅広いコレクションには、弘前れんが倉庫美術館やこの地に縁の深い作家の作品も多く含まれている。

 弘前市出⾝の奈良美智や奈良と親交が深く当地でもかつて展⽰を⾏った杉⼾洋、⻘森を含む東北にゆかりのある⼯藤⿇紀⼦や鴻池朋⼦ら、同館の歴史や地域にゆかりのある作家とともに、現代社会を反映する国際的に活躍する作家たちの作品を紹介。

 また、タグチアートコレクションは、全国の⼩中学校を会場に作品を出張展⽰する「デリバリー展覧会」をはじめ、教育普及活動にも積極的に取り組む。近年は、様々な社会問題に向き合う作家たちの作品も多く収集するなど、多様な⼈々が⽣きるこの社会に対してひらかれ、進化を続けている。2020 年の開館以来、ラーニングプログラムにも⼒を⼊れる弘前れんが倉庫美術館が、同コレクションと初めて協働する機会となる。

 ミカ・ロッテンバーグ、トゥアン・アンドリュー・グエン、ロック喫茶と奈良美智の作品、⽚⼭真理、そして本展のタイトルにもなった塩⽥千春の作品に加えて、街のなかで展開する⾼⼭明のプロジェクトなど、絵画や写真、映像やレクチャー型のパフォーマンスまで、多彩な作品を通じて、⽣きることと幸せについて考えようとする展覧会となっている。

 出展作家は、カミーユ・アンロ、尹秀珍、AES+F、トレイシー・エミン、オスジェメオス、ヤッコ・オリヴィエ、ミリアム・カーン、片山真理、マウリツィオ・カテラン、加藤泉、金氏徹平、モリーン・ギャレース、キュンチョメ、ゲド・クイン、草間彌生、トゥアン・アンドリュー・グエン、オスカー・グッタイル、工藤麻紀子、鴻池朋子、トマス・サラセーノ、塩田千春、スーパーフレックス、杉戸洋、高田冬彦、高橋喜代史、高山明、ジャナイナ・チェッペ、千葉正也、ヴァジコ・チャッキアーニ、セバスチャン・ディアズ・モラレス、奈良美智、西村有、ペトリット・ハリライ、ウラ・フォン・ブランデンブルク、藤倉麻子、キーガン・マクハギュー、アド・ミノリーティ、ヤン・ヘギュ、ガブリエル・リコ、ピピロッティ・リスト、ゴセット・ルボンド、ミカ・ロッテンバーグ、渡辺豪、和田礼治郎。

 上映プログラムには、ハンス・オプ・デ・ビーク、インカ・ショニバレCBE、ムン・キョンウォン & チョン・ジュンホ、山城知佳子が参加。