EXHIBITIONS

林孝彦展

ギャルリ プチボワ
2024.05.13 - 06.01

林孝彦 老子考 - 虚而不屈(5) 2006 300 × 300 mm 銅版画

 ギャルリ プチボワで「林孝彦展」が開催されている。

 林孝彦は1961年岐阜県生まれ。1987年に東京藝術大学大学院版画専攻を修了後、西武美術館版画大賞展優秀賞、現代日本美術展東京都美術館賞を受賞。国内にとどまらずアメリカ、ドイツなどでも個展を開催してきた。銅版画を中心に、ドローイング、硝子絵、木口木版、パーチメント(羊皮紙)、布や糸など様々な素材を用いた作品も制作。

 本展に寄せて、林は次のように語っている。

「"老子"は紀元前5世紀前後の中国で書かれた上下2編、81章の文書。形而上学的内容で、謎めいて神秘的色彩が濃い文言で構成されていますが、全体でも約5千字と短いものです。同名である著者"老子"という人もまた謎めいていて実在した人物なのかもはっきりしていません。しかしというか、それゆえなのか、形のない、とらえどころのない創作の根源を探るような抽象表現をテーマとしている私には心惹かれるものでありました。10代からの愛読書である"老子"をもとにしたライフワークである連作題名は「老子考」。それに続く()内の数字は章の番号を表していて、その章の文から取った文言を添えて各題名としています」(ウェブサイトより)。

 会場では、2002年から現在まで21年かけて制作された29点の銅版画連作「老子考」が一堂に公開されている。また、老子考に沿った新作オリジナル作品や、未発表の鹿皮紙(鹿皮パーチメント)に描いた作品やガラス絵なども展示。