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ハッピー龍イヤー! ~絵画・工芸の龍を楽しむ~

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 静嘉堂@丸の内で、「ハッピー龍イヤー! ~絵画・工芸の龍を楽しむ~」が開催される。

 想像上の動物である「龍」は、古代中国で誕生した。天に昇り、雨を降らせるなど様々な力をもつとされ、強さや権力を象徴する龍は、吉祥図様として、東アジアの絵画をはじめ、数多くの工芸品に取り上げられている。中国の「五行思想」とも結びついた龍は、四神のなかで東方を護る青龍となり、西方の白虎と玉環を取り合う図像も多く認められる。

 これは陽(東方)と陰(西方)のバランスが取れていることを示し、それにちなむ「龍虎図」が良く知られている。鳳凰と組みあわせて皇帝と皇后を象徴した「龍鳳図」、雲を従わせ天空を飛翔する「雲龍図」、波間に姿を現す「龍濤図」など、龍は多彩な姿で表され、人々に親しまれてきた。

 本展では、重要文化財の橋本雅邦《龍虎図 屛風》(1895年) をはじめ、龍をモチーフとする幅広い作品を展示。