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アーティスト・プロジェクト #2.07 永井天陽 遠回りの近景

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 埼玉県立近代美術館で 「アーティスト・プロジェクト #2.07 永井天陽 遠回りの近景」が開催されている。

 彫刻家・永井天陽は、ものや出来事へのささやかな疑いを出発点として、人が無意識に抱く感覚や認識への問いをテーマに制作してきた。アクリル材や剥製、既製品など、異なる素材を重ね合わせた彫刻作品は、内と外が主張し合いながら一体化し、多重の認識を引き起こす。鑑賞者の視線の先で、表層とかたち、輪郭の関係は揺らぎ、日常的なものが姿を変えて立ち現れてくる。それは世界を 「遠回り」で見ることにほかならない。

 本展は、「metaraction」シリーズの新作を中心に、工業的な技術や複数の素材を用いた作品を交えて構成する。また、センターホールでは 「urnto」シリーズのインスタレーションを発表する。