2月27日、広島市中区に築60年の木造アパートを改修したアートスペース「THE POOL」がオープン。同日から、永井天陽の個展「フープとホール」が開催される。会期は4月30日まで。
「THE POOL」のディレクターを務めるのは、武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、美術館や地域アートプロジェクト、ギャラリーで展覧会のキュレーションを行ってきた香村ひとみ。領域横断的な企画展やイベントの開催、アーティスト支援のほか、事業者などと連携したアート関連事業、そしてアーカイブ事業の4つを軸に、地域に開かれたアートの実践・批評の場を目指す。
今回個展を開催する永井天陽は1991年生まれ。本展では、身近にある既製品などのモチーフを透明アクリルで真空成形し、その型のなかに異質なモチーフを封入することで互いの特性を曖昧にして見せる「metaraction」シリーズを中心に、新作を含めて発表。軽やかで研ぎ澄まされた手法による、永井のこれまでの作品群を一挙に見ることができる。
なお会期中には、東京・清澄白河のHARMAS GALLERYでも永井の個展を同時開催の予定となっている。