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EXHIBITIONS

おもしろいきものもり〜藤浩志のかえっこおもちゃでつくる世界〜

大牟田市ともだちや絵本美術館 えほんギャラリー
2023.06.24 - 10.09

藤浩志

 大牟田市ともだちや絵本美術館 えほんギャラリーで 「おもしろいきものもり〜藤浩志のかえっこおもちゃでつくる世界〜」が開催されている。

 藤浩志は1960年鹿児島県生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇に没頭し、その後、公共空間での表現を模索し始める。同大学院修了後は、1986年からの2年間、青年海外協力隊員としてパプアニューギニア国立芸術学校に勤務し、美術を指導した。そのときに、原初表現と人類学、そして同地域の村で見かけた、やせ細りながらもエネルギッシュな犬 「ヤセ犬」に出会う。ヤセ犬をモチーフとした彫刻作品をはじめ、自宅に眠っている不要な玩具を持ち寄り交換する 「かえっこ」といったプロジェクトも長年にわたって行ってきた。

 そのいっぽうで、バブル崩壊期の土地再開発業者・都市計画事務所での勤務を経て、土地と都市を学び、家庭廃材を利用した地域活動「Vinyl Plastics Connection」なども展開。社会、地域、日常を見つめ、「循環社会への転換」「地域社会の変革」といったテーマに取り組んできた。これまでにも、全国各地で地域社会に介入するプロジェクト型の美術表現を実践している。

 本展では、子供たちから集められた、いらなくなった玩具やぬいぐるみでつくられた不思議な動物や植物たちの森が出現。そこに暮らす生き物がどういう性格で、どのような物語をつくってきたのか、これからどういう物語を生み出すのか、観者にも参加してもらい、想像させられる展覧会となっている。