EXHIBITIONS

Reflection & Repetition

Tokyo International Gallery
2023.09.02 - 10.21

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 Tokyo International Galleryで、鬼頭健吾、大澤巴瑠、三浦光雅の3名によるグループ展「Reflection & Repetition」が開催される。

 三浦は1997年東京都生まれ。2021年京都芸術大学大学院修士課程美術工芸領域油画分野修了。「偶然性・無作為性・手作業と機械作業の境界・労働」をテーマに、主に平面作品を制作している。

 大澤は1997年東京都生まれ。2020年に多摩美術大学美術学部油画科を卒業し、22年京都芸術大学大学院芸術研究科美術工芸領域油画科修了した。大澤は「複製」という行為にあえてわたしはバグを起こすことで、価値の曖昧さを表現している。

 鬼頭は1977年愛知県生まれ。名古屋芸術大学絵画科洋画コースを卒業し、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了した。99年、アーティストによる自主運営スペース「アートスペースdot」(愛知県)を設立、運営に参加するなど大学在学中から作家活動を開始。日常にありふれた既製品を使い、そのカラフルさ、回転や循環を取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真など多様な表現方法を用いた作品を発表している。 

 本展は、鬼頭、大澤、三浦の作品における人間的な技芸(アルス)、技術(テクネー)と「自然」の関係に注目した展覧会となっている。三浦と大澤は、芸術制作を拘束するルール、システムをつくり、そこで人為かつ意識的に技術や方法をコントロールしたうえで、その破綻を見せることで「自然」が現れていると言える。それに対し鬼頭はあらゆる意識的な制御、コントロール、画材の制約から解放され「自然」そのものに接近しているいっぽう、その結果、画面内を再帰的にループするモワレやフラクタルに近似した幾何学的な構造=自然のテクネーが現れると言える。