EXHIBITIONS

リッチ・ジェイコブス「After Portrayal and Such」

Barry McGee After Portrayal and Suchより ©︎Rich Jacobs 2023

 ライトシード・ギャラリーで、リッチ・ジェイコブスの個展「After Portrayal and Such」が開催されている。

 ジェイコブスは1972年アメリカ生まれ、現在はニューヨークで活動。アーティストとして活動する傍ら、グラフィティやアンダーグラウンド・コミック、パンクやノイズ音楽にも精通している。

 本展では、ジェイコブスが友人や知人の影響を受けた人々を描いたポートレート作品が展示されている。2020年、新型コロナの感染が急速に拡大し自宅での自粛が余儀なくされた時に、ジェイコブスは4つの目的を達成するため絵を描く練習を始めた。その目的についてジェイコブスは以下のように言及している。

 1.アーティストにインスピレーションや影響を与えたり、その個人的な人生や領域を向上させた物事や人々に焦点を当てたかった
 2.自分の思考と創造性を満たすようなことを毎日の日課として行いたかった
 3.このようなプロジェクトに取り組む時間、能力、エネルギーがあるうちに、何か価値のあることをするために、自分の時間をある種のフォーマットにする必要があると感じた

 その結果、半分はリアルで半分は想像による肖像画のシリーズ作品「Portrayal and Such」が誕生した。

 この春にニューヨークのDASH WOOD BOOKSから出版されたポートレートの作品集『After Portrayal and Such』に収められた128点の肖像画から、アーティストが選んだ17点が展覧されている。