EXHIBITIONS

エドワード・ゴーリーを巡る旅

2023.04.08 - 06.11

エドワード・ゴーリー 『うろんな客』 原画 1957年 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

エドワード・ゴーリー 『無題(妖精のようなバレリーナ)』 年代不詳 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

エドワード・ゴーリー 『蒼い時』 草稿 1975年 ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust

 渋谷区立松濤美術館で「エドワード・ゴーリーを巡る旅」展が開催される。
 
 エドワード・ゴーリーは1925年生まれ、20世紀後半に活躍したアメリカの絵本作家。不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつ。近年、日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が紹介された。自身がテキストとイラストの両方を手がけた主著以外にも、挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなどに多彩な才能を発揮した。

 本展は、そんな作家の終の棲家につくられた記念館・ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250点の作品で再構成する。米国東海岸の半島、ケープコッドに残る古い邸宅へと旅するように、達観したクールな死生観を持つ謎めいた作品との邂逅を楽しんでほしい。