絵本作家のエリック・カールが23日、91歳でこの世を去った。死因は腎不全だったという。
エリック・カールは1929年ニューヨーク州生まれ。ドイツで育ち、シュツットガルトの美術アカデミーを卒業後、アメリカに帰国。その後グラフィックデザイナーとして活躍した。1968年に絵本『1、2、3 どうぶつえんへ』(ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞)を発表して以降、世界的な絵本作家の道を歩み、69年には代表作となる『はらぺこあおむし』を発表。2002年にはアメリカ・マサチューセッツ州に「エリック・カール絵本美術館」を設立。国内外の優れた絵本の原画を幅広く収集するとともに、絵本に関する様々な展覧会を開くなど、多大な功績を残した。
日本でもこれまで多数の展覧会を開催しており、昨年開館した「絵とことば」のミュージアム「PLAY!MUSEUM」ではそのこけら落としとして、「エリック・カール 遊ぶための本」(6月10日~2021年3月28日)が行われた。
カールの逝去を受け、エリック・カール絵本美術館は次のようにツイートしている。「今夜、最愛の共同設立者であるエリック・カールが亡くなり、私たちの気持ちはとても深く沈んでいます。エリック・カールは、私たちの友人であり、インスピレーションの源であり、何世代にもわたってアーティストや子供たちに創造的なビジョンを提供してきました」。
Our hearts are heavy tonight with the loss of our beloved co-founder Eric Carle who has passed away. He was our friend, our inspiration, and a creative visionary for generations of artists and children. #RememberingEricCarle pic.twitter.com/kqdzZgl1Kv
— Eric Carle Museum (@carlemuseum) May 26, 2021