絵本作家エリック・カールが死去。『はらぺこあおむし』など名作残す

世界的に知られる絵本『はらぺこあおむし』の作家であるエリック・カールが23日死去した。91歳だった。

エリック・カール 出典=https://twitter.com/carlemuseum/status/1397703071178756097/photo/1

 絵本作家のエリック・カールが23日、91歳でこの世を去った。死因は腎不全だったという。

 エリック・カールは1929年ニューヨーク州生まれ。ドイツで育ち、シュツットガルトの美術アカデミーを卒業後、アメリカに帰国。その後グラフィックデザイナーとして活躍した。1968年に絵本『1、2、3 どうぶつえんへ』(ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞)を発表して以降、世界的な絵本作家の道を歩み、69年には代表作となる『はらぺこあおむし』を発表。2002年にはアメリカ・マサチューセッツ州に「エリック・カール絵本美術館」を設立。国内外の優れた絵本の原画を幅広く収集するとともに、絵本に関する様々な展覧会を開くなど、多大な功績を残した。

 日本でもこれまで多数の展覧会を開催しており、昨年開館した「絵とことば」のミュージアム「PLAY!MUSEUM」ではそのこけら落としとして、「エリック・カール 遊ぶための本」(6月10日~2021年3月28日)が行われた。

 カールの逝去を受け、エリック・カール絵本美術館は次のようにツイートしている。「今夜、最愛の共同設立者であるエリック・カールが亡くなり、私たちの気持ちはとても深く沈んでいます。エリック・カールは、私たちの友人であり、インスピレーションの源であり、何世代にもわたってアーティストや子供たちに創造的なビジョンを提供してきました」。

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