PLATINUM PRINT —肖像の回廊

　清里フォトアートミュージアム（K・MoPA）で「Platinum Print —肖像の回廊」展が開催される。

　プラチナ・プリントとは、19世紀に発明された古典技法のひとつ。プラチナと鉄塩を塗布した印画紙に露光することで生まれる、暖かみのある優美な色調、漆黒の黒と白の濃淡、保存性の高さなどを特徴としており、その比類ない階調の豊かさで多くの写真家を魅了してきた。

　会場では、プラチナ・プリントによる作品の収集と技法の継承を基本理念とする同館の所蔵品から、1878年制作の最古のプラチナ・プリントを含む約100点のポートレイトを展示。プラチナ・プリントの気品あふれる優美な色調、繊細な光のグラデーション、ディテールの豊かさを存分に堪能できる空間となっている。