イサム・ノグチ　TOOLS

　竹中大工道具館で 「イサム・ノグチ TOOLS」展が開催される。

　イサム・ノグチは1904年ロサンゼルス生まれ。木や石から金属や粘土、紙に至るまで多種多様な素材を用いる創作活動で知られている。こうしたスタイルは、少年時に茅ヶ崎の自宅 「三角の家」を新築する際に知り合った大工から木工の手ほどきを受けたときに始まっていたという。

　本展は、ノグチが実際に使用してきた 「道具」を通して、その制作過程における「素材」と 「技術」の密接な関係を紐解く試みだ。ニューヨークのノグチ・ミュージアムのコレクションをはじめとする展示品は、西洋の道具と日本の道具が入り混じており、ハイブリッドな個性を有したノグチらしい展示となる予定。

　なお、4月22日にはデザイン・クリエイティブセンター神戸〈KIITO〉303で、デーキン・ハート（イサム・ノグチ財団・庭園美術館シニアキュレーター）を招いた講演会も予定されている。