[ARTIST IN FOCUS]寺内曜子:成るべくして出てくる形で伝える世界に対立は存在しないということ

「私たちは部分しか見ることができない」ということをテーマに、ミニマムな形や場所性を生かしたインスタレーションで、世界との関係を体感させる作品を展開してきた寺内曜子。新作の発表が続くいま、改めて寺内の制作を貫いているコンセプトの核心に迫る。

取材・文=渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター教授/キュレーター)

都内の寺内のアトリエにて 撮影=菅野恒平