あの人のアートコレクションが見たい!:若手作家の作品をテーマ別に飾るアートウォッチャーのあおばさん
急増しているアートコレクター。作品が飾られているコレクターの自宅を、自身もコレクターであるコバヤシマヒロが訪問して紹介。作品を愛するそれぞれの人柄が現れるような、千差万別のアートコレクションをお届けします。
![](https://bt.imgix.net/magazine/25607/main/1652847802641_16922176c5944e5d2caad5ca03167f4e.png?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,110,750,421&v=16)
若手作家に絞って作品を集めるアートコレクターが、ここ最近増えてきているようです。評価が定まっていない若手作家の場合、作品の価格が手ごろなため、気軽にアートコレクションの楽しみを味わえます。そんな楽しみを存分に享受しているコレクターのひとりが、今回ご紹介する、東京在住の会社員コレクター「あおば」さんです。
![](https://bt.imgix.net/magazine/25607/content/1652847838900_9188e71735426276bb4906a1e1c67b03.png?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
アートウォッチャーとして、Twitterでは鑑賞する展覧会の記録を発信し、Instagramでは自身のコレクションを披露しています。なかでも特徴的なのが、ご自宅で定期的にテーマ別に作品を展示していること。
「作家同士の関係性や、春がモチーフの作品、などとテーマを決めて、展示しています。今年からは1ヶ月に1回飾る作品を変えていて、その写真をInstagramに投稿しています」。まるで小さな企画展を1枚の写真にぎゅっと凝縮したようで、私も楽しみにしています。
![](https://bt.imgix.net/magazine/25607/content/1652847859636_f7eed7a7d65563c9ccb64e32ada4adeb.png?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
コレクションのきっかけは、若手でありながら早くから注目を浴び、熱狂的なファンも多い小松美羽さんの作品。購入したのは娘さんが生まれた6年前のことです。
「妻が里帰り出産のために実家に戻っていまして、気になっていた百貨店での展覧会に行って、 30号くらいのサイズの作品を購入しました。自分にとってはとても高い買い物で、これまでのコレクション作品としてももっとも高額なんです。でも、それまで行っていた株式投資などで疲れていたことと、娘が産まれる記念にもなるなと、思い切って決断しました」。