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WORLD REPORT「ニューヨーク」:フィリピン出身女性作家が追求したポリカルチュラリズムとは

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年10月号の「ニューヨーク」では、MoMA PS1で開催されたフィリピン生まれのアメリカ人女性作家パシータ・アバドの回顧展を取り上げる。アバドの作品から読み取れるメッセージ、そして非白人や女性といったマイノリティ作家の再評価の流れの行方は。國上直子が考察する。

文=國上直子

「パシータ・アバド」展より。左から《ワシントンで待つ》(1990)、《マルコスとその取り巻きたち》(1985-95)、《スバリ》(1983/1990)Photo by Kris Graves Courtesy of MoMA PS1

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