EXHIBITIONS

黙: Speaking in Silence ‒Bosco Sodi & Izumi Kato

両足院
2024.11.02 - 11.17

Installation view at Ryosokuin Zen Temple, Kyoto, Japan
Photo: Mitsuru Wakabayashi
Courtesy of Executive Committee, “黙:Speaking in Silence” Exhibition
©︎2024 Bosco Sodi, ©2024 Izumi Kato

 両足院で、メキシコと日本、ふたりのアーティストによる「黙: Speaking in Silence ‒Bosco Sodi & Izumi Kato」が開催されている。

 本展は、ボスコ・ソディと加藤泉が2007年に知りあってから⻑年の友好関係のなかで育まれた企画。メキシコと日本は地球の反対に位置し、ふたりの作風は対照的なようにも見えるが、死者に対する思想や自然観、プリミティブな信仰など二国の文化においては多くの共通点がみられる。

 ソディはメキシコとニューヨークを拠点にし、世界的に高い評価を得ながら精力的に世界各地の美術館やギャラリーなどで発表を続ける。木、土、岩など自然の素材を多く使い、偶然に生み出される飛び散りや歪みなどを意図的に残しながら、自然の一部を切り取ったかのようなダイナミックで力強く、美しい作品を制作している。

 加藤は東京と香港をベースに、近年はとくにニューヨークやLA、ロンドン、パリなどでも制作や発表の場を大きく広げている。観る側に様々な想像力を掻き立てる具象的な「ひとがた」をモチーフとして、つねに絵画の可能性を探究し続けてきた。近年では、キャンバスだけにとどまらず、木彫、ソフトビニール、布、石、金属など、多様な素材を使い、立体の作品にも多く取り組む。

 本展は、両足院を特別拝観として開放し、新作30点を展示する。