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「大西茂 写真と絵画」(東京ステーションギャラリー)開幕レポート。数学・写真・絵画を越境した戦後日本美術の鬼才が生み出す創作の全貌とは

東京・丸の内にある東京ステーションギャラリーで、「大西茂 写真と絵画」が開幕した。会期は3月29日まで。

文・撮影=大橋ひな子(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より

 東京・丸の内にある東京ステーションギャラリーで、「大西茂 写真と絵画」が開幕した。会期は3月29日まで。担当学芸員は東京ステーションギャラリー学芸員の若山満大。

 大西茂(1928〜94)は岡山県生まれ。北海道大学で数学を研究するかたわら、位相数学(トポロジー)を応用した独自の創造を追求した作家である。戦後日本に巻き起こったアンフォルメル旋風の最中、大西は数学者でありながら、写真、絵画と表現方法を越境しながら、独自の創作活動を探求した。ニューヨーク近代美術館(MoMA)に写真作品が収蔵されているほか、2021年にはアムステルダムのフォーム写真美術館で、2022年にはバルセロナのボンバス・ヘンス・アートセンターで展覧会が開催されるなど、世界でもその評価は高まっている。

 本展では、現存する1000点以上の写真と絵画のなかから厳選された作品と、数学研究の遺稿をはじめとした様々な資料が展覧され、大西の創作活動の全貌を明らかにする試みとなる。なお本展は、日本の美術館では初となる大西の回顧展でもある。

編集部