第2章「静嘉堂の仏像×俑」は、鎧を身につけた仏像・神将像と、中国の墓に納められていた武装する「俑」との歴史的な連続性を、同館の誇る俑のコレクションとともに見ていく。

《加彩武人俑》(後漢〜西晋時代、2〜3世紀)の歯を食いしばり、腕を振り上げる姿や、唐時代の《加彩神将俑》(唐時代、7世紀後半)の左右の目をずらした迫力ある姿、幻獣の鎧をまとった《三彩神将俑》(唐時代、8世紀)の姿などからは、その後の「たたかう仏像」への影響が明確に見てとれる。これだけ多くの俑が並ぶ機会も珍しく、同館の持つコレクションの潤沢さを感じられるだろう。


最後となる第3章「十二神将像と十二支の世界」では、同感を代表する重要文化財、京都・浄瑠璃寺旧蔵の《十二神将立像》(鎌倉時代、1228頃)を紹介。
薬師如来を信じる者を守護する十二神将は、同館に7体が、東京国立博物館に5体が分蔵されている。図像に依拠しながらも立体ならではの横顔の表現や細かな手指の仕草などの造形は目を見張るものがある。

「たたかう」というキーワードで、仏像の新たな見方を提案しようとする本展。その躍動感ある表現とともに、宗教美術のおもしろさに改めて触れることができるはずだ。
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