「NAKED meets ガウディ展」(寺田倉庫G1 ビル)開幕レポート。世界初公開資料と最新テクノロジーを通じて、ガウディの創造世界を知る【2/4ページ】

貴重な資料とテクノロジーで知る、ガウディの創造世界

 展覧会は全7エリアで構成されている。前半では、ガウディが幼少期を過ごした自然豊かな環境での体験が、彼の思想や創作姿勢にどのような影響を与えたのかを、資料やレプリカを通して紐解いていく。

エリア2展示風景より。ガウディが自然のなかにある様々な形状からインスピレーションを受けたことがわかる構造物のレプリカも展示されている
エリア2展示風景より、タイルのレプリカ

 中盤では、学生時代を過ごしたバルセロナでの活動、生涯のパトロンとなるエウセビ・グエル伯爵との出会い、そして工房で行われた新たな建築様式を生み出すための数々の実験を紹介。体験型展示を交えることで、ガウディの思考や試行錯誤を感覚的に理解できる構成となっている。

エリア3展示風景より、手前は「パラニンフォ:短手断面図」(1878)。ガウディが建築学部の卒業制作として手がけたもの
エリア3展示風景より
エリア3展示風景より、「ガウディの3D立体視メガネ」と「3D立体写真」。ガウディは、建造に着手する以前から、より立体的に構想するための試行錯誤を重ねていたことがわかる

 ガウディの独創的な建築を支えた重要な要素のひとつが、彼自身が考案した「ポリフニキュラー模型(逆さ吊り模型)」だ。重力などの物理法則から導かれる必然的な形態美を応用したこの手法は、「自然によって設計される建築」というガウディの理想を体現するものでもある。

 本展では、この逆さ吊り模型の考え方をインタラクティブに体験できるコンテンツが用意されている。AIを活用したこの展示では、タッチパネルで建築の骨格を組み立てると、即座に建築イメージが生成され、カーブスクリーンに投影される。完成したイメージはQRコードでダウンロード可能で、ガウディの設計思想を体感的に理解し、記憶として持ち帰ることができる点も魅力だ。

エリア4展示風景より、「ポリフニキュラー模型」を体験できるインタラクティブ作品
エリア4展示風景より、「ポリフニキュラー模型」を体験できるインタラクティブ作品

編集部