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「北島敬三写真展 借りた場所、借りた時間」(長野県立美術館)開幕レポート。他者を映すとはどのようなことなのか【5/5ページ】

 なお、本展の関連展示として、同館では岸幸太「彼の地、飛地」/笹岡啓子「The World After」「Park City」/篠田優「Voice(s)」も開催されている。本展は北島敬三によって2001年に設立された「photographers’ gallery」に関わる写真家3名によるこのグループ展だ。

 岸は、東京・山谷、横浜・寿町、大阪・釜ヶ崎などに暮らす人々を撮影した『傷、見た目』(写真公園林、2021)と、国内外に撮影地を広げて街と人の関係を記録する「連荘」(KULA、2021〜)の二連作による「彼の地、飛地」を出品。

展示風景より、岸幸太「彼の地、飛地」シリーズ

 笹岡は、東日本大震災後の被災地を記録する「The World After」と、出身地・広島における過去と現在の対比を、公園内の出来事を通して表現した「Park City」の2シリーズを展示している。

展示風景より、笹岡啓子「The World After」

 そして長野県出身の篠田は、旧・信濃美術館の解体直前に取材したシリーズ「Voice(s)」を、同館のクロージング展以来8年ぶりに展示している。

展示風景より、篠田優「Voice(s)」

編集部