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「もてなす美 ―能と茶のつどい」(泉屋博古館東京)開幕レポート。能と茶、人をもてなす名品の数々が一堂に【2/4ページ】

 第1章「謡い、舞い、演じるために―住友コレクションの能装束」では、第15代当主・住友吉左衞門友純(号・春翠)によって集められた、能装束のコレクションが展示されている。

展示風景より

 能関係の資料は、15代当主・住友吉左衞門友純(号・春翠)によって収集されたものが中心だ。会場では表着、着付、袴などの数々の装束を紹介。これらの資料には、実際に使用した痕跡が残っているものが多いといい、演能に用いるためのコレクションであったことを物語る。

展示風景より、右が《茶地変蜀江模様厚板》(18世紀、江戸時代)

 これらのコレクションは、明治以降の能の再興に尽力したことでも知られる能楽師・大西亮太郎の協力のもとに形成された。春翠と亮太郎がともに築き上げた能装束のコレクションを堪能したい。

展示風景より、左が《紅白浅葱段松原霞波模様縫箔》(18世紀、江戸時代)

編集部