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堂本印象とは何者だったのか? 「没後50年 堂本印象 自在なる創造」(京都国立近代美術館)開幕レポート【4/7ページ】

 3章には、画壇での地位を盤石なものとした時期の作品が並ぶ。印象のもとには寺社を中心として数多くの制作依頼が寄せられ、数多くの襖絵などを制作した。また、母校の京都市立美術工芸学校の教諭や京都市立絵画専門学校の教授、画塾「東丘社」の創設など後進の育成にも力を入れていた。

 具象絵画としての円熟期を迎えた印象。ここでは《木華開耶媛》(1929)や《雲収日昇》(1938)をはじめとする、創作意欲を横溢させた時期の境地に目を凝らしたい。

3章の展示風景
展示風景より、《木華開耶媛》(1929)
3章の展示風景
展示風景より、《雲収日昇》(1938)

編集部