• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「ひろしま国際建築祭2025」開幕レポート。建築文化の集積地で感…

「ひろしま国際建築祭2025」開幕レポート。建築文化の集積地で感じる新しい未来の姿【4/7ページ】

 尾道の商店街のなかにある、まちなか文化交流館「Bank」も会場のひとつ。ここでは写真家・高野ユリカによる「うつすからだと、うつしの建築」が開催中。古建築から最新の現代建築までが街なかに溶け込む尾道で、「うつし」の建築に焦点を当て写し出された作品が展開されている。本展では5つの建築が取り上げられ、リサーチのなかで見つけたそれぞれの人物たちを、高野が解釈し紡いだテキストもあわせてみてほしい。本展の会期は11月3日までなので、早めに行くことをおすすめする。

「うつすからだと、うつしの建築」の会場風景より

 そしてONOMICHI U2では、「『ZINE』から見る日本建築のNow and Then」と題して、京都を拠点に活動するけんちくセンターCoAK(主宰:川勝真一)のキュレーションで、日本の若手建築家がつくった「ZINE」や希少な建築系のヴィジュアルブックを集めて展示、販売(一部)が行われている。

「『ZINE』から見る日本建築のNow and Then」の会場風景より

 また今回、建築家の中⼭英之、堀部安嗣、石上純也も本建築祭に参加しており、この3名は「移動型キオスク(⼩さな建築)」を制作している。このキオスクは、トリエンナーレとなる本建築祭において、次回以降も引き継がれることが想定されている。そのため再構築ができるように設計されているのも特徴だ。

中山英之×モルテン《風景が通り抜けるキオスク》