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「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ」(東京都庭園美術館)。アール・デコ邸宅と共鳴するヴァン クリーフ&アーペルの精神【2/6ページ】

  本展の最大の特徴は、アール・デコの意匠をふんだんに取り入れた東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)で開催されることだろう。1910年代から1930年代にかけて制作されたヴァン クリーフ&アーペルのアール・デコ期の作品を中心に、厳選されたジュエリー、時計、工芸を約250点を、邸宅の様々な場所で展示。さらにメゾンのアーカイブから約60点の資料を公開する。

本館1階 大広間の展示風景

 会場では西澤による展示設計にも注目したい。本展のためにつくられた専用の什器の数々は、邸宅の空間に溶け込み、その魅力をより引き立てている。作品の数々はケースのなかで生き生きと展示されており、ときに自然光が、ときに部屋の陰影が、アクセサリーの生きた魅力を巧みに演出していることがわかるはずだ。

本館2階 妃殿下寝室の展示風景
本館2階 合の間の展示風景より、《リストウォッチ》(1932)など

編集部